普遍

掌を宙に広げ 紅く透ける血潮を眺める
それはとても綺麗で 無垢で 泣きそうになる
こんなにも確かに脈打ち 生きている事実に

だって何も無いのに
そこにも 明日にも どこにも
貴方は居ない 永遠に

鼓動の確かさに 泣きたくなる
生きている事実が ただ切なくて

何で ついていけなかったのだろう?
何で 連れて行ってくれなかったの?
理不尽な疑問 わかっていても渦巻いて

掌を宙に広げ 紅く透ける血潮を眺める
それはとても綺麗で 無垢で 泣きそうになる
こんなにも確かに脈打ち 生きている事実に

貴方は居ない
地球は回る
理不尽な現実




衝撃

独りに負けそうになる夜
思い出す過去がある

それはとても 冷たく 鮮烈で
白光りした 灰色の文字
儀礼的な 文章の羅列
告げられたのは 永遠の喪失

この世から 一つの存在が消えた あの日
予期せぬ 事実 受け入れられず
涙さえこぼせなかった 夜を越え
想いよ届け それだけを願った
幼かった 17の夜明け

独りに負けそうになる夜
思い出す顔がある

それはとても 虚ろに 快活で
光映して 輝く笑顔
現実には 二度と見ること無い
押し付けられた 永遠の終幕

この手から 零れた存在の価値に いつか
気付かぬわけは 無かっただろう
涙しかこぼせなかった 日々を越え
想いはきっと 風に乗って育った
幼かった 17の夜明け

見たくなかったものばかり 見え過ぎて
身動きも出来ず 独り
残されたものの哀しみを 目の当たりに
奪われた選択肢 苦渋に満ちた未来

独りに負けそうになる夜
思い出す過去がある

この世から 一つの存在が消えた あの日
予期せぬ 事実 受け入れられず
涙さえこぼせなかった 夜を越え
想いよ届け それだけを願った
幼かった 17の夜明け





 

失格者

捺された烙印
重く 冷たく 圧し掛かる

誰にも言えなかった
罪だと知って
穢れた身に
恩赦を乞う 厚かましさ

きっと 明日には
違う景色が 見える筈
そんな夢物語
信じてたわけじゃない
ただ 失った何か 探して…

誰かに言いたかった
罪からそっと
逃れたいと
真実を消す 夢を見た

きっと 明日なら
違う答えが 出せる筈
そんな夢物語
信じてたわけじゃない
ただ 失った全て 求めて…

頬を染める土色
垢にまみれた 爪先
流れる涙は 汚濁して

捺された烙印
重く 冷たく 圧し掛かる

失った資格 手にした汚れ…





断罪

夜空には 零れる星
瞬く光は 涙を誘い
明日も生きる罪深さを
想わずには いられない

生きる術 失って
藁さえも 重く

明日には 薄れる夢
輝く未来は 孤独を誘い
今日を生きる罪深さに
潰されずに いられない

微笑う術 失って
時さえも 痛く

昨日には 解ける愛
繕う気概は 気力を奪い
今を生きる罪深さに
嘲笑わずには いられない







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