深紅
滴り落ちる 深紅の雫
それは生温かさを伴って
私を絡め取ってゆく
ゆっくりと でも確実に…
明日笑えればそれでいいと
言い聞かせて生きて来た
昨日笑えなくてもいいのだと
言い含めて生きて来た
でもそれも限界で
夢見た世界は遥か遠く
指先すら掠めぬ彼方へ消え去り
私は唄う 最期の時を
掠れた声 振り翳して
例え誰にも届かなくても
明日きっと夢が叶うと
言い聞かせて生きて来た
昨日儚く夢破れたって
それを信じて生きて来た
でももう限界で
崩れ落ちる躰支えてくれた
力尽きた荒野には草さえなく
私は唄う 最期の時まで
掠れた声 途切れたとしても
例え誰も振り向かなくても
浅い眠り 蓄積する疲労
滴り落ちる 深紅の雫
それは生温かさを伴って
私を絡め取ってゆく
ゆっくりと でも確実に…
たった一度の恋と 心に決めるまでもなく
それは 鮮やかで 明らかな 事実
二度は無い 最初で最後の 恋
いつまでも 二人で居られると
疑うことすらしなかった 2年という月日
崩壊のその時ですら 夢だと思っていた
涙が溢れて止まらなかった あの夜
私はきっと 忘れない
誰にも語れない 想いがあった
語り尽くすことなど出来ない 想いが そこに
たった一度の恋に 縛られることなどしない
それが ただ一つ 残された 手段
二度と無い 私の全てだった 恋に
いつまでも 消え残る夢では
あの日の貴方も私も 可哀想で報われない
誰かを傷つけてまでも 走り続けた日々
涙が溢れて止まらなかった あの夜
私はきっと 忘れよう
誰にも語れない 想いを胸に
語り尽くすことなど出来ない 想いを 胸に
涙が溢れて止まらなかった あの夜
私の胸に 葬ろう
誰にも覗けない 心の奥に
そして歩き出すことこそが 想いの 証
あの日確かにそこにあった 二人の 証
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抗い難い誘惑が 全身を支配する
駆け巡る欲望 震える指先
きつく瞳を閉じれば
視界を支配する 深紅
この身を流れる血潮
それを確かめるため
刃(やいば)が肌を滑る
ゆっくりと でも 確実に
瞳を開けば 視界を彩る深紅
艶(あで)やかに 艶(つや)やかに
抗い難い誘惑に 全身を委ねゆく
迸る(ほとばしる)情熱 冷え切った心
固く拳を握れば
掌 滲みゆく 深紅
分裂する二つの感情
引き裂かれた心は 暴走を始める
私には止める手立てすらなく
ただ なすがまま 行く末を見守るのみで
正しさなどわからない
苦しい想いだけが 体中を支配して
息が詰まって 身動き出来ない
愛したのは 嘘じゃない
愛してるのは 嘘じゃない
なのに何故 私の心は こんなにも迷う
断裂した二つの心は
異なった生き物 勝手に彷徨う
私には見守るしか術がなく
ただ あるがまま 現実を受け止めるだけ
過ちなどわからない
委ねられた選択肢 見えない正解が
私の息の根 止めようと窺う
愛したのは 嘘じゃない
愛してるのは 嘘じゃない
だからこそ 私の心は こんなにも迷い
そしていつしか 夢描く
私のこの身が引き裂かれ
血飛沫を上げて 息絶える日を
愛したのは 嘘じゃない
愛してるのは 嘘じゃない
その事実 ただ抱き締め 私は消え去る
胸の内 隠された想い 知られない内に…
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