敬意

一筋の光 見失うほど
僕はきっと 無知だった

何に苛つき 何を求め
どこを目指していたのか
今でも わからない

ただ 永遠を 探していた
闇雲に ひたすらに

こんなにも世界は
柔らかさに満ちていたのに
見えなかったんだ
あの日の僕には

ただ 我儘を 振り翳してた
無意識に 気付かずに

あんなにも貴女は
穏やかさを見せていたのに
知らなかったんだ
あの時の僕は

一筋の光 見失うほど
僕はきっと 無知だった

何に苛つき 何を求め
どこを目指していたのか
今でも わからない

ただ 今でも 貴女を求め
この指が 空を舞う…




萎縮

掌 冷たい汗 滲む
握り締めた指先 震える唇

誰にも わからない きっと
わかって貰おうとも 思わない 決して
だって これは 私の問題

頑なさを 責められて
頷きもするけれど
わかりもしない貴方に 言われたくない

怖くて 震えていた 夜に
噛み締めた唇 微かに滲む血

誰にも わからない きっと
わかって貰おうとも 思わない 決して
だって きっと 私も見えない

柔らかさを 求められ
欲しがりもするけれど
たかだか一夜如きで 得られはしない

孤独に 震えてた 独り
競って疲れ果てて 力尽き 気付く
やっと 見えた 私の限界

愛されたさに 埋(うず)もれて
流されもするけれど
重ねた日々が知らせる 必然な夜

誰にも わからない きっと
わかって貰えるとも 思わない だって
きっと これは 私の贖罪





終焉

君を想い 君を求め
何を間違え 僕は こんなところに…

最後の夜 覚えてる
それはとても鮮やかで
まるで昨日のよう

いつまでも 振り向いてくれた
君の姿 忘れないよ
僕がきっと 永遠を失った日

最初の朝 覚えてる?
二人とても幸福で
すべて輝いてた

いつまでも 微笑んでくれた
君の笑顔 忘れないよ
僕がそっと 永遠を信じた日

君を想い 君を求め
僕はもがき続けた
狂気を覚えるほど 激しく 強く

君を欲し 君を奪い
僕は走り続けた
恐怖を感じるほど 忘我の域で

君を想い 君を求め
何を間違え 僕は こんなところに…

いつまでも 振り向いてくれた
君の姿 忘れないよ
僕がきっと 永遠を失った日





侵食

誰にも言えない想い
静かに 確実に 降り積もる
熱を帯びて 私を侵食する

誰かに言いたい想い
密かに 着実に 積み重なる
色を帯びて 私を略奪する

何故 人はいつも
辛さを選んで 涙するのだろう
敢えて 楽ばかり望んでも
それこそが辛さに変わり

今 言えるならば
叶うとしたなら 涙するだろうか
晴れて この想い叶っても
それこそが辛さに変わる きっと

誰にも言わない想い
微かに 艶やかに 色づいて
恋を超えて 私は変貌する

秘めた想い 誰かに届け
きっと あなたを 退屈から解き放つ







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